小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

ブログあらし横行で思うこと

 よく「言葉の暴力」と言うが、ネットの世界ではこれが非常にやっかいだ。もう何度かこのブログにも書いたことだが、「匿名性」というネットの特徴が、この暴力を増大させてしまう。
 匿名は、おそらく元々は書く側を守る防護服だったはずだ。それを武器に変えて攻撃してくる人たちが、少なからず、いる。
 わたしも一度だけ、挑発的なコメントを受けたことがある。ムカムカッと来る内容だったし、筆には多少自信があるので言い返したい気持ちも山々だったが、ぐっと堪えて無視をした。すると拍子抜けするほどあっさり、相手は消えてしまった。
 そこで初めて、「ああ、このムカつくコメントも、この人にとってはコミュニケーションだったんだな」ということが分かった。

 中学2年のとき、担任の先生の方針でクラスをグループ分けし、掃除や学級新聞などの活動をそのグループの共同責任で行うことになった。
 わたしのグループに、K君という問題児がいた。何をするにも規範を破るし、突拍子もない言動をとって他のメンバーを困惑させる。毎日回している交換日誌も、彼に渡ると何日もストップしてしまう。とにかく彼一人のために、わたしたちのグループは何をするにも順調にことが運ばない。本当に困った存在だった。
 わたしは当時、今のわたしならデコピンしてやりたくなるほどのイヤラシイ模範的イイコちゃん(げ〜)だったので、何度も彼にマジ「正論」で挑み、そのたび支離滅裂な言葉や乱暴な態度でうやむやにされ、最後にはこっちがヒステリーを起こして収拾がつかなくなる、ということを繰り返した。担任に「K君をグループから外して欲しい」と懇願したような記憶もある。

 自分のブログがあらしコメントの被害にあっている人で、当時のわたしのようなパターンにはまっている人はいないだろうか?
 ブロガーは筆の立つ人ばかりだから、言葉で攻撃されたらそれは反撃したくもなるだろう。でも、わたしはそれには反対だ。

 のちにわたしは、K君が2年生のとき両親が離婚し、大変な環境に置かれていたということを知った。
 思い返しててみれば、彼は1年生のときも特に困った子じゃなかったし、3年になった頃にももう乱暴などしなくなっていた。2年生のほんの一時期だけ、どうしようもなく鬱屈した状態だったのだ。

 事情があるにしろないにしろ、ひねくれた心に「正論」は通じない(ひねくれてなくても、わたしは正論というやつは好きじゃないけれども)。
 あらし行為をする人は、相手に不快な思いをさせ、その反応で自分の存在をアピールして満足を得ることが目的なのだから、一番効くパンチは「無視」だ。冷たい人間にならなきゃいけないのはしんどいが、それしかない。
 エキサイトブログの「鍵コメント」は、開設者しか見ることができない。そこに書かれた罵詈雑言を誰とも共有できないのは辛いことだが、逆に言えば、自分一人が引き受けて無視すれば、他の人には何の迷惑もかからない。へへんと笑って鼻くそでもつけてやればいい。

 ブログ運営の責任は、開設しているその人にある。記事を楽しみにしてくれたり、中での交流を大事にしてくれる人たちを、開設者は守らなければいけないと、わたしは思うのだ。
 簡単に「被害者」になってしまうのは、悔しいし、惜しい。

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山崎絵日和
自分しか見えへん
エキサイトブログ向上委員会
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by etsu_okabe | 2004-09-24 09:59 | 日々のこと/エッセー