greendale/グリーンデイル
2004年 12月 30日
冬休み初日に雪とはなんてハッピー! と浮かれて散歩に出かけ、近所のバウスシアターで『Greendale』のポスターを発見。
ニール・ヤング監督作品である。
レイトショーにて“爆音”上映中!! である。
人っこ一人並んでいないが、ただ今「整理券」発行中、である。
そそる。そそりすぎる。
一旦家に戻って腹ごしらえし、整理番号「6番」のチケットを握りしめて再び会場に行くと、観客は十人くらいしかいなかった。しかも、とても“爆音上映”に堪えられるとは思えない高齢者ばかり。いやいや、ニール・ヤングももう60近いはず。さもありなん。
映画は全編、ニール・ヤングの歌によってストーリーが進んでいく。役者の台詞は全て歌詞。話し言葉の台詞やナレーションは一切ない。
最初はちょっと戸惑ったが、数分後には体が揺れていた。音楽用PAから流されるLIVE感溢れる音は“爆音”というより“良音”。8mmカメラで撮られた粗っぽく懐かしい感じのする映像にも引き込まれた。
舞台は架空の田舎町「グリーンデイル」。ここに住む平凡な人たちに起こる事件や日常の中に、現代のアメリカが抱える問題が浮かび上がって見えてくる。
問題意識を持ちながら田舎で自分を持て余している少女、町を陽気に闊歩する悪魔、つまらぬことで引き金を引いてしまう若者。様々な人の生活を切り取るように見ていくので、誰かに感情移入するということはできない。しかし、全体から漂うメッセージがいつの間にか心に居着いている映画だった。
これも、音楽の効果なのかな。
わたし、大掃除いつするつもりなんだろう。
・トレイラー(Quicktime)
・トレイラー(WindowsMedia)
by etsu_okabe
| 2004-12-30 02:32
| 映画/芝居のこと