小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

わがままな男と寂しがりやの男。さあ、どっち!?

『森山・新宿・荒木展』を見に行った。
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 森山大道とアラーキー。
 同じ職業に就きながら、片や「写真なんてしょせん複写さ」と冷めたく写真と対峙する森山大道。片や自らを「天才」と呼んで熱く写真に向かうアラーキー。陰と陽、静と動、CoolとHot。二人並ぶと全く正反対の印象を受ける。

 写真の好みでいうと、わたしは断然森山派だ。
 男の好みでいうと......これも森山派(ビジュアルで言ってんじゃありませんよ!)。

 展示の最後に、新宿の街をスナップしてまわる二人の映像が流されていたのだが、これがまた好対照だった。
 アラーキーは終始大声で喋りっぱなし。被写体を見つければそれについて何かひとこと言ってからカメラを構え、歩きながらは森山さんやスタッフに話しかけ、相手がいなければ独り言を言っている。いやおそらく、ビデオカメラの向こうにいるわたしたち観客に向かって語りかけている。
 一方、話しかけられて答える森山さんの声はマイクにかすかに届く程度。撮影中も移動中も殆ど喋らない。撮られていることに無関心。故にそれを観るだろう観客にサービスする気もさらさらない、という感じ。

 周りの人も観客も楽しまそうと気づかわずにはいられない「寂しんぼう」のアラーキーと、どんなときでもマイペースを崩せない「わがままぼーず」の森山大道。
 還暦過ぎのおじ様たちが、急にかわいく見えてきた。もちろん、実際の二人がどういう方たちなのかは全く知らない。わたしの勝手な妄想だ。

 で、そうした映像も観た上で、やっぱりわたしは森山派!(この道の果てで、火野正平が待ってる気がする......)

 おっと、わたしは今日写真展を見に行ったのである。写真もちゃんと、観た。
 たっぷり見応えあり。お勧めです。中で映画『ニアイコール(記号がでない)森山大道』と『アラキネマ』の上映もやっていて、900円とはかなりお得!

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by etsu_okabe | 2005-02-18 01:23 | 日々のこと/エッセー