小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

作文遊戯

 人とのコミュニケーションでわたしがついやってしまう失敗は、相手のあらゆる能力を自分と同等と勘違いしてしまうことだ。あるものごとに関する理解度、互いへの同情・同調力、感情の動き方、その表し方、その読み取り力、etc......
 この勘違いのせいで一方的に傷ついたり腹を立てたりするのは、本当に愚かなことなのだが、ついついやってしまう。
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 話は変わるが、この文章の最初に出てくる「わたしが」という一語、これはあとから書き足した。これがないと、一般論としてわたしが世間に対して説教している体になり、そのあとに出てくる「自分」も、わたしではなく「お前ら下々は」的な意味を孕んで、それはそれは偉そうな言い草になる(「わたしが」を抜いて、あるいは「人が」に入れ替えて読んでみると、ね?)。
 文章は、こんな些細なことで景色を変える。作文とは、なんと面白い遊戯だろう。
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by etsu_okabe | 2012-10-31 12:22 | 日々のこと/エッセー