小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

愚かなり「前の恋愛の仇を討つ」恋愛。

 「恋人と別れた」というと、やたらとコンパをけしかけられたり異性を紹介されたりすることがある。弱っているところにつけこんで、言い寄ってくる人もいる。
 寂しさや苦しさを忘れたくて、ついそれに乗ってしまいたくなる気持ちもわかるが、わたしはそうやって間断あけずに次の恋愛にいくことには、感心しない。そんな成り行きで始まった恋は「前の恋愛の仇を討つ」という恋愛パターンに陥りやすいと思うからだ。

 前の恋愛で満たされなかったことを穴埋めしようとする恋愛は、相手など見ているようでまるで見ていない。傷口に塗りつけただけに効き目が大きくて、自分では大恋愛をしているつもりでいても、その目的は「癒し」ただその一点なので、それさえ済めば、気持ちはさーっと引いてしまう。結果、相手を傷つけるだけの、益のない時間を過ごしたことになる。
 いや、それならまだいい。もしも運悪く、新しい相手が前の相手と同種の人間だった日には、たて続けに同じ不覚をとることとなり、非常に悪い恋愛スパイラルに陥ってしまう可能性がある。そんな恋愛を、わたしはいくつか見てきた。

 とはいえ、一つ終わるたびに、長期に渡って「ただいま総括中」の札を下げ続けるというのも、ちょっともったいない話で(これ、わたしのこと)。
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by etsu_okabe | 2013-02-06 20:17 | 日々のこと/エッセー