小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

桜の森の満開の下

a0013420_17384953.jpg 何故にこれほど桜に興奮するのだろうか。
 季節が春であること、色がピンクであること、そして量のパワー。その全てに身体中が呼応し、踊りだす。

 ずいぶん昔、友達と二人、小雨の降る中うなぎの胆をサカナに花見をしたことがある。もう散り際で『花見』と言うより『花吹雪見』だった。
 人気のない寂しい遊歩道のベンチに腰掛け、傘を置いて黙って曇天を見上げていると、最初は降っているように見えた桜吹雪が、だんだん通り過ぎていくように見え、つまり、自分が上へ上へと昇っていくように思え、酒の酔いも手伝って、軽い陶酔状態になった。
 そのまま現実に戻ってこれなかった人が、狂気の世界へいってしまうのかもしれないな〜などと、思考がちとロマンチックに過ぎてしまうほど、それはそれは美しい情景だった。
 正気と狂気の境目は、桜の花びらの裏と表ほどの差しかない。あのときベンチの隣で同じように空を見上げていた友人は、あちらの世界へ行ってしまった。

 画像は、一昨年出版された澁澤龍彦ホラー・ドラコニアシリーズ『ジェローム神父』で初めて知った、会田誠氏の絵。解けない謎がより深く迷いそうな少女の表情の中に、桜の魔力が見える気がして強烈に惹かれる。

※本日エキサイトより以下の警告を受けたため、会田氏の絵の全てをお見せできなくなった。以前この画像がOKだったので、今回も同様のモザイク処理を。とても美しい絵なので非常に残念。こちらの方がわたし的にはずっとずっと“不快感”だ。
上にも書いたがこの絵、澁澤龍彦の本の表紙でもちろんアマゾンでも写真つきで売っている。書店にも平積みされていた。

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by etsu_okabe | 2005-04-03 17:14 | 日々のこと/エッセー