小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

おとなの夜桜見物

 今年も結局、井の頭公園で花見とあいなった。
 女二人、駅ビルロンロンで購入した寿司&白ワインで見事な夜桜を堪能していると、スーツ姿の威勢のいい男子が二人、すぐ後ろの宴会グループから抜け出してナンパしてきた。聞くと28歳と31歳だと言うが、顔にハッキリ「僕らエッチしたいです!」と書いてあるすがすがしさ(笑)から見ても、もっと若そう。こっちの年齢を見越して少々高めに言ったのかもしれない。
 井の頭公園は周りを住宅街で囲まれているため、派手なライトアップをしておらず、いい按配の暗さなのだが、それにしても勇気のある、いや、骨のある若造たちだ。ルックスも可愛かったので適当に相手をしていると、ついにこちらの年齢を訊いてきた。
 トシをごまかすのはわたしの美学に反するので、正直にそれぞれ「40だよ」「あたしは35」と言うと、案の定一瞬「うえっ」となった。が、なんとそのあと二人がかりで「お疲れでしょ〜」とマッサージを始めてくれるではないか。新手だ。しかもこれがウマい! ところどころセクハラまじりではあるが、残業疲れのツボにびしばしヒットする。君たち、おばあちゃん子?
 あんまり気持ち良かったのと年齢を聞いてからのひと工夫に感心したのとで、ついフラフラと「このあと一緒に飲もうよ」の誘いに乗りかけたが、公園を一周しているうちに面倒臭くなってやめた。つまり、姐さんチームはちいとも発情できなかったのである。相手が若かったからではなく、タイプじゃなかった。
 ん〜残念。なかなか春は来ない。
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by etsu_okabe | 2005-04-10 21:44 | 日々のこと/エッセー