小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

もしものために。

 老人福祉施設で働く友人から、プレゼントをもらった。
 「もしもノート」と「エンディングノート」。

 わたしはこれまで、
「生は自分のものだが、死は残された人たちのものだから、わたしが死んだら残った者がどうとでもしてくれればいい」
 とのたまっていた。
 しかし、人の死に立ち会うことの多いその友人から、会う度に「現代の日本で死ぬとはどういうことか」を聞かされるうちに、生きている間に自分の死について果たすべき責任もある、ということに思い至った。

 最近とても大事な人、大好きな人を亡くしたこともあって、わたしは彼女に、
「身近な人たちに対して、自分の死について何を言い残しておくべきなのか、箇条書きにして教えて欲しい」
 と頼んでいた。そこで彼女はわたしに、この贈り物をくれたというわけだ。
 
 年越しのとき、集合した家族全員で、このノートを開いて話し合い、ゆっくり時間をかけて、書き込んでいきたいと思う。
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by etsu_okabe | 2013-12-26 22:29 | 日々のこと/エッセー