小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

クローズアップ現代「あしたが見えない~深刻化する“若年女性”の貧困~」を見た。

 クローズアップ現代「あしたが見えない~深刻化する“若年女性”の貧困~」を見た。

 紹介された事例のうち、とりわけ、シングルマザーたちが働く「寮付き・食事付き・託児所付き」の風俗店のレポートに、背筋が寒くなった。
 一見良心的なようだが、いったん入ってしまえば、このシステムは彼女たちの大きな足枷となるだろう。なぜなら、この仕事を辞めるということは、同時に「家」と「食べ物」と「子供を預ける場所」を失うことになるからだ。

 特に「家」は、あらたに借りるためにどれだけの金と条件が必要か、一度でも経験したことのある人ならわかるはずだ。
 生活保護を申請しても通らず、やむなくこの底辺中の底辺である性産業に生活全てを委ねることになった彼女たちが、ここを辞めたとたんにホームレスに転落することは、目に見えている。

 一度足を踏み入れたら二度と這い上がれない蟻地獄を、わたしは想像してしまった。

 「社会保障の敗北」という言葉が使われていたが、まさにそうだと思う。
 そしてそれは、わたしの身にも確実に降りかかってくる。
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by etsu_okabe | 2014-01-29 09:41 | 日々のこと/エッセー