小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

仕事歌(労作歌)

 20数年振りの相撲熱再燃のせいで、相撲甚句から興味が広がり、田植え唄、木挽き唄、地搗き唄、などの仕事歌(労作歌)について知りたくなっている。
 YouTubeにはコンテストや発表会などステージで歌われるものは上がっているが、わたしが見たいのは、実際労働現場で歌われている様子だ。機械化とともに消えていくそれらを、きっと誰かが映像などに残しているはず。

 去年、ちょっとした手術を受けて一週間ばかり入院をし、病院という場所で人の命を預かりながら過酷な仕事をしている人たちに触れて、以来、労働についてあらためて考えることがあった。
 この医療という仕事の他に、昔も今も、わたしが最も尊敬する仕事は、第一次産業だ。これらの仕事をしてくれる人がいなければ、わたしたちは生きていかれない。
 わたしも生意気に、小説を書いてちょっと苦しい思いをして、弱音を吐いたり体を壊したこともあったが、こうした不可欠な労働の過酷さを思ったら、恥ずかしいばかりだ。
 人間は、さまざまな労働力を持ち寄って、不足を補い合いながら生きている。その中で、自分の役割は何なのか。その価値はいかほどか。しんどくなったら考える。そうすると、さっと光が射してくる。

 そんないきさつもあっての、仕事唄。
 どこかに資料が残っていたら、ぜひ見てみたい。


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by etsu_okabe | 2014-11-07 20:51 | 日々のこと/エッセー