小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

楽園の地獄

 たった一度行っただけだけど、強烈な印象と思い出を残してくれた“小笠原”(船で25時間半。世界一遠い都内旅行)。
 生命の力と、地球の美しさと、時間の価値と......この身体で文字通り“実感”したものは、あまりにも多い。

 でも、わたしのような通りすがりの観光客には見えない、離島の負の部分だってある。
 島でよくして頂いたTさんの奥様は身体が弱く、発作を起こすとヘリ(自衛隊のかな?)で都内の病院まで運ばれるのだと聞いて驚いた。地図で見れば(見なくたって)、九州の方がはるかに近いのに、わざわざ東京に運ぶのは、小笠原が<東京都>だからなのだろうか。
 島には産婦人科医がいないので、出産は本土へ来なければできないという。獣医もいないので、ペットの病気治療も本土だ。

 今日、こんなニュースを知って暗澹たる気持ちになった。
 一体、誰が悪いのだろうか。

『小笠原村・母島の歯科医が「過労死」』
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by etsu_okabe | 2005-06-21 23:23 | 日々のこと/エッセー