小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

『美しき罠〜残花繚乱〜』打ち上げ。

 昨晩は、『美しき罠〜残花繚乱〜』の打ち上げパーティーでした。
 わたしも原作者として『残花繚乱』を出版した双葉社の方たちとともにご招待いただき、僭越ながら壇上でスピーチもさせていただきました。

 原作者という立場は、一応スタッフのカテゴリーには入っているものの、実際のドラマ制作にはノータッチですから、完全にお客様状態です。俳優さんたち含め制作に携わった皆さんが、一丸となった「チーム」であるのを目の当たりにして、ちょっと羨ましくもありました。
 とりわけ「いいな〜」と思ったのが、ドラマ化が決まった昨年の晩夏からお世話になったTBSの編成の永山さんがスピーチで話された、<編成の二人と、栗原プロデューサーと、脚本家の浅野妙子さんという四人の女性たちが、一回一回何時間も額をつき合わせ、物語を作り上げていった>、というエピソードでした。
 もともと孤独が好きで、チームで仕事をすることのほうが苦手だからこそ小説を書いているわたしが、このエピソードを聞いて羨ましいと思ったのは、同じ目標を目指す彼女たちが、ぶつかり合うことはあっても決していなし合うことはせず、全力をふりしぼって最終的に素晴らしいものを作り上げた、という様を勝手に想像し(おそらく現実もそうだったと思います)、それに感動したからです。

 わたしがチーム仕事を苦手とするのは、ぶつかり合いのあと、いなされてしまうという失望を、何度か味わったからかもしれません。今では、自らぶつかり合うことを避けてしまっている気もします。ますますダメですね。
 真の仲間というのは、褒め合ったり甘え合ったりするものではなく、ひとつの目標に向かって、それぞれの役割に最善をつくし合う、つまり、相手の役割のためには協力し、自身の最善のためには躊躇なくぶつかってもいける、そういうものなのでしょう。

 それにしても、テレビドラマの世界は過酷です。先ほどの「毎回額をつき合わせた」というエピソードの裏には、脚本家はそのたびに書き直しを余儀なくされた、ということがあるはずです。
 パーティーの途中、脚本家の浅野妙子さんとお話する機会があったとき、そのあたりの苦労を伺い、到底わたしにはできないことだと思いました。
 浅野さんには、今回のドラマのことだけでなく、創作についてなども色々とお話を伺いたかったなと、今になって思っています。

 パーティーは、俳優さんたちのスピーチ、スタッフの方たちによる『美しき罠』のパロディードラマの上映、寸劇やゲームなど、盛りだくさんのとても豪華なものでした。
 最終回のオンエアー視聴も、このパーティーの中で行われ、わたしは泣いたり笑ったりひっくり返ったり(衝撃のラストシーン!)、大変でした。

 今朝、自分のベッドで目を開けたとき、なんだか、長い長い夢から目覚めたような気分でした。
 双葉社『カラフル』では、新しい連載が始まっています。また、書き下ろしの長編も執筆中です。
 両手で頬っぺたを叩いて、わたしは今日からまた、新しい作品を生み出すために、背中を丸めて机に向かっています。
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by etsu_okabe | 2015-03-13 18:31 | 小説関連の活動など