小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

同い年

昨日、イラクで人質になっていた2人の記者会見を見ていて、あの18歳の男の子が、全国の18歳に与えた影響のことを思った。
抱く夢を叶えるとっかかりさえまだ見つけられていない少年たちが、はっきりと目的を持ち堂々と大人と渡り合う「同い年」を知った時、受けたショックは大きいのではないかしら。自分は頭がいいと、ちょっと自惚れている子なんかは特に。

わたしにも覚えがあるけれど、同い年の友達しかいない学生時代、同級生に抱くライバル心というのは尋常じゃない。同じ成功でも相手が年上なら拍手できるのに、同い年だと嫉妬に悶え苦しまなきゃならない。
酒鬼薔薇に触発された同い年がたくさんいたのも、やったことの内容はさておき、日本中を大騒ぎさせフィーバーさせたことが「凄かった」から。そんな凄いことをやった「同い年」に、嫉妬や憧れの気持ちが沸くのも不思議じゃない気がする。
あの時の14歳にとって、酒鬼薔薇は永遠に自分たち世代の<ある部分の代表者>になった。意識しないわけにはいかないと思う。

話を戻して。
高校生の頃からNGO活動をし、フリーライターまでやっていた「同い年」が北海道にいたことを、今回の事件で知った全国の18歳たちのことを考える。
今頃、布団をかぶって「チックショー」と身悶えしている子もたくさんいるだろうな。そんな子たちが、布団から出てそのあと、どうするだろうか。
何もしない子が圧倒的に多いだろうけど(酒鬼薔薇に触発されて人殺しをした子は数人しかいなかったように)、何かする子は、それ以上の世代よりも確実に多いと思う。少なくとも、2年後の成人式でバカ丸出しの騒ぎ起こすようなアホは絶対に減ると思うんだけど、さてどうかしら。
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by etsu_okabe | 2004-05-01 15:31 | 日々のこと/エッセー