小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

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またしてもご近所引越し

一週間以上ブログ更新をしていないのは、引越しのためです。
ブログの引越しではなく、実際の住まいのお引越し。
と言っても、吉祥寺内の小さな移動です。

北東南とちまちま引越ししながら、もう10年も吉祥寺。
この街の何が好きで離れられないのかと言うと、えー......と。
実のところよく分からない。

部屋はまだダンボールの山だというのに、昨晩は遊び呆けて終電で帰ってきました。
今までとは違う出口から駅を出て、まだ馴染まない道を深夜歩くのは、ちょっと心細くてちょっと新鮮。

わたしの新しい生活が始まりました。
(しかしまだ、ネット環境が整わず......)
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by etsu_okabe | 2005-01-31 15:06 | 日々のこと/エッセー
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 先日、「ブエノスアイレスの夜」を観てきた。

 ストーリーの衝撃性は置いておく。
 この映画、あまりに深刻なテーマに制作者が負けてしまったように思えた。とにかく、何もかもが「深刻」なのだ。
 役者は全員、終始泣いているか苦悩している。衝撃シーンの1秒前にはピアノの不協和音が「ガ〜ン!」と鳴る。しかもこっちはその1分前に、すでに先が読めている。悲惨の上に重ねられる悲惨に、ちっとも説得力がない。
 軍事クーデターという実際に起こった事件を背景にしているから、やっと観ていられたというのが正直な感想だ。

 以前にも書いたわたしの大好きな映画『君がいた夏』。
 わたしが毎度号泣してしまうのは、主人公の従姉ケイティが、まだ子供の主人公に桟橋で自分の夢を語るシーンだ。片田舎の美しい海辺の風景に、優しい音楽。笑顔で語られる夢は、なんてことないささやかなものだ。
 観客は、その笑顔に一気に感情移入する。自分のこれまでの人生と重ね合わせ、彼女が実はその小さな夢が叶いにくいことを知っていることを想い、泣いてしまうのだ。
 もしこのとき、背景がうす暗い屋根裏で音楽が短調の悲痛なメロディでケイティが眉間に皺を寄せていたら。

 どこまで受け手を信頼するか。作家がそのさじ加減を間違えると、観客は楽しみを奪われてしまう。

 翌日、口直しに『Red,White and Blues』を観に行った。これはもう、心踊って大満足!
 それはまた、後日。
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by etsu_okabe | 2005-01-20 23:07 | 映画/芝居のこと

死は誰のものか

 身近な人の死に会うと、責任を感じずにはいられない。自分が死の原因ではないと分かっていても、助けられなかったことへの後悔が刃となって内側から斬りつけてくる。
 そういう思いを何度かしているうち、わたしは、死は死んだ人のものではなく、死なれた人のものだと考えるようになった。

 死にたくなったときは、自分の死が誰にとってどんな死になるのか、よく考えてみる。
 大好きな人が苦しまないか?
 大嫌いなアイツがほくそ笑まないか?

 途端に、死にたくなくなる。
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by etsu_okabe | 2005-01-14 00:22 | 日々のこと/エッセー
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 終了ギリギリに行ってきました「大(Oh!)水木しげる展 」。

 あの、人を食った飄々ぶり、自分のことを「水木さんはね」と他人事のように語るとぼけぶり、どんなツッコミにも柳に風、荒俣氏や京極氏に担がれても踊りもしなけりゃ反り返りもしない、全く適わない人だと思う。
 わたしにとって水木先生(なぜだか水木先生と楳図先生の2人だけは“先生”と呼んでしまう)は「カッコイイ!」と言って憧れる対象ではない。そんな親近感など持てるものではない。水木先生は“自分宇宙”に暮らす遥か彼方の畏れ多い人だ。

 ずーっとそういう人になりたいと思ってきた。でも、いつまでたってもわたしの中に自分宇宙はできない。だからつい世間の些末なことが気になって、せこせこちまちま暮らしてしまう。
 そんな自分の現状にあらためて気づかされた今回の展覧会、大いに元気づけられ、勇気づけられ、尻を叩かれた。
 会場を出て以来、「今年のわたしはひと味違うわよ!」が口癖。何かの妖怪に化かされたか。
 
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目玉おやじやねずみ男を食べてみた!
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by etsu_okabe | 2005-01-09 01:35 | 日々のこと/エッセー

差別意識は悪か?

 昨年末、いつも拝読している仙波さんのブログに「もし5人集まれば・・」という面白い記事が載った。様々な国の民族性をユーモラスに表現した、よくあるジョークだ。
 これに対して「レイシズム(人種差別)ではないか」というコメントがついた。こういった偏見に苦しむ人がたくさんいる、という意見だった。

 15年くらい前、母と妹と3人でハワイへ行ったとき、白人しか泳いでいないプールを見て、<もしわたしたちがプールに入った途端、この人たちが一斉に出て行ったら......>と想像して怖くなったことがある。多くの白人がアジア人に偏見を持っているだろうという、わたしの偏見が生んだ被差別意識だ。
 結果は誰もプールを出て行かなかったのだが、もし誰かが出て行ったとしても、わたしは被差別体験をしたことにはならない。プールの端に「日本人は立入り禁止」と看板が立って初めて、わたしは被差別者となる。

 わたしが言いたいのは、差別「意識」と差別「行為」は全く違うということだ。
 もちろん、差別意識があってこそ差別行為が生まれるわけだから、差別意識を「悪」としたくなる気持ちも分かる。
 しかし、わたしには差別意識を「悪」とすることに、どうしても抵抗がある。ちと大袈裟に言うと、差別意識にはそれまで積み重ねて来た歴史が作ってしまったどうしようもない理由があり、これを問い始めたらヒトの起源にまで遡らなければならないのではないかという、何かの根源に触れるようなおそれすら感じてしまうのだ。
<人は他者を差別する生き物。しかし人はまた、それとは別の目で他者を見る能力も持っている。その能力が「人にとって差別行為は無益だ」と判断させてきた>というような考え方の方が、わたしにはしっくりいく。

 今回トラックバックさせて頂いた仙波さんのアンサー記事は、わたしが上記で「それまで積み重ねて来た歴史が作ってしまったどうしようもない理由があり」などと稚拙な表現しかできなかった部分を含め、差別意識に対する考えを、とても明解に分かりやすく書いていらっしゃる。
「差別」というトピックには、誰でも一家言お持ちのことだろう。ぜひご一読を。
↓↓↓
差別について、思うこと。
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by etsu_okabe | 2005-01-04 15:34 | 日々のこと/エッセー

陽気に明けたよ2005年!

 帰郷しないでずっと東京にいたくせに、今日まで自宅アパートに戻らず別宅(母の東京仮住まい宅)で呑んで食って胃痛起こして(バカです)寝てモノポリーで騒いでまた呑んでと、正月を堪能。
 a0013420_231667.jpg暮れから三が日までの5日間に家族4人(わたし、母、妹、その夫)で空けた瓶は、赤ワイン3本、白ワイン2本、日本酒(憧れの活性にごり酒)一升、スコッチ(マッカラン)1/4本。モノポリーのルールは最後まで把握できず。初夢はこれっぽっちも思い出せず。
 いや〜豪儀。幸せなこと。(ビールは勘定に入れてません)

 本日やっと一人に戻り、まずは今年の“読み初め”を求めてリブロへ。町田康『パンク侍』と天秤にかけて勝ったのは野坂昭如『エロ事師たち』。わたしの中でこの二人は同じ括り。
 帰宅途中、小腹が空いたのでデニーズへ。早速ページを開き、ニヤニヤ顔でBLTサンドを食す。あまりの面白さにあっと言う間の3時間。喫煙席がなく禁煙席だったのに、全く気にならず煙草を忘れて読みふけった。ここ最近、こんなに集中したことがあったろうか。

 a0013420_2317872.jpgとっぷり日が暮れてから、去年のままの自室に久し振りに帰宅。さあ次は“聴き初め”だと封を切ったのは、義弟からもらったちょっと遅いクリスマスプレゼント『ART BLAKEY AND THE JAZZ MESSENGERS / MORNIN'』。新年一発目にドカーンと陽気なドラムのリズムとは、なんと素敵なチョイス!
 気分、晴れ晴れ! とっても気持ちのいい年明けだ。

 一昨年、昨年と、2年続けてあまりいいとは言えない年が続いた。昨年のできごとで忘れられないのは、見ず知らずの女性を平手で殴り続ける夢を見たことだ。溜まった鬱憤を自覚しつつ、それをどこにも発散させられない状況だった。まあ、そういう巡り合わせの年もあるだろう。
 今年は絶対にそこから抜け出して見せる。鬱憤なんてドカーンと大空に打ち上げて大爆発させてやる。
 そんな上向き気分の常習女、今年もよろしくお願いいたします。
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by etsu_okabe | 2005-01-03 23:23 | 日々のこと/エッセー
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yamasakki企画ウチ雑煮2005へTB!

伝来:
母方→群馬県(行ったことのない人も夏がくれば思い出す、尾瀬のふもとは片品村)
父方→大阪生れ大阪育ちの祖母作。我が家の雑煮はこちらの色が濃いそうです。

特徴:
おすまし風の上品なタイプではなく、けんちん汁に限り無く近いごっちゃ煮風。最大の特徴は、青のりをかけて食べることでしょう。我が家では、青のりがなきゃ雑煮じゃない!!(今年は母が青のりを買い忘れ、非難轟々)

全国的レベルでイケてる度数:
庶民的なところが評価されれば80%はいくんじゃないでしょうか。高貴な方には5%くらいかな。
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by etsu_okabe | 2005-01-03 16:07 | 日々のこと/エッセー