小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

<   2005年 04月 ( 4 )   > この月の画像一覧

渡さん。ありがとう

高田渡さんが亡くなりました。
このブログには渡さんを好きな人が何人か来てくださっているので、
そのことだけとりあえず書きます。
わたしは渡さんを聴き始めてまだ間もないファンですが、
その短い間に、渡さんの歌や言葉から、たくさんのものをもらいました。
今月も、ライブが見れると楽しみにしていました。
今は、ただただ、ショックです。
[PR]
by etsu_okabe | 2005-04-16 13:53 | 音・詩のこと
 小学生のとき出されたテスト問題で、忘れられないものがある。

「職業に貴賤はありますか?」

“貴賤”などという難しい単語が使われていたかどうかは定かでは無い。出されたテストの教科も忘れた。やっぱり「道徳」だったのかな。
 鼻もちならない“いい子ちゃん(げ〜)”だったわたしは、正解が「いいえ」であることは重々分かっていた。しかし一方で「売春とか、泥棒とか、いけない職業だって世の中にはあるよな」という考えが頭から離れない。で、答案用紙に何と書いたのかは全く覚えていない。

 中学生3人をホストとして働かせていたススキノのホストクラブ経営者らが、風営法違反で逮捕された。
 15歳の中学生たちは人買いにさらわれてきたわけではなく、求人雑誌を見て興味を持ち、年齢を偽って自ら応募してきた。彼らは年齢詐称の罪には問われないのだろうか? そのへんはニュース記事に書かれていない。
 もしこれがホストクラブではなく、近所の農園や新聞配達であれば問題なかったわけだ。児童福祉法やら何やらがあれこれあるのだろう。大体ホストは「酒を飲む」のが仕事みたいなもの。大いに問題あり、なのは分かる。
 しかしわたしは、職種が何であれ、年齢がいくつであれ、労働に興味を持ってそこに飛び込もうとした15歳を、悪いとは思わない。もちろん下心満載であることはよ〜く見えているが、それでもその15歳の男の子らしい欲望=お金が欲しい&女性にモテたい&酒が飲みたい&裏世界に足突っ込みたい、を、他の何の方法でもなく、労働でつかみ取ろうとしたところに、浅はかさと同時に気概も感じる。感じちゃダメ? 面接した経営者もそう感じて雇ってしまったのではなかろうかと思うのは、甘いか。

 以前、yamasakkiさんのブログ記事中にあった「小学校に“バイト”という教科をつくるべきだ」という一文に「そうだ!」と頷いたことがある。
 自分が社会人になってみると、学生時代に労働経験のあるものとないものとでは、その能力に大きな差があるのを知る。労働経験のない新卒者など、ポ〜っとしていてちっとも使い物にならないのだ。彼らにしてみても、この間までぬくぬく勉強だけしていて誉められていたところに突然社会に放り出され「さあ働け」と言われても、ポ〜っとしかなれまい。
 一方、バイト経験の豊富な人、特にファミレスなどでキツイ接客業を経験したことのある子は、色んな部分で即戦力になる。働くことがどういうことかを、よーく知っているからだ。
 たった数十日でも、競争の激しいホスト経験をした中学生君たちは、少なくともニートや引きこもりにはなるまい。きっといい労働者になるだろう。なって欲しい。(ハンサムだったのかな〜)
[PR]
by etsu_okabe | 2005-04-12 05:38 | 日々のこと/エッセー

おとなの夜桜見物

 今年も結局、井の頭公園で花見とあいなった。
 女二人、駅ビルロンロンで購入した寿司&白ワインで見事な夜桜を堪能していると、スーツ姿の威勢のいい男子が二人、すぐ後ろの宴会グループから抜け出してナンパしてきた。聞くと28歳と31歳だと言うが、顔にハッキリ「僕らエッチしたいです!」と書いてあるすがすがしさ(笑)から見ても、もっと若そう。こっちの年齢を見越して少々高めに言ったのかもしれない。
 井の頭公園は周りを住宅街で囲まれているため、派手なライトアップをしておらず、いい按配の暗さなのだが、それにしても勇気のある、いや、骨のある若造たちだ。ルックスも可愛かったので適当に相手をしていると、ついにこちらの年齢を訊いてきた。
 トシをごまかすのはわたしの美学に反するので、正直にそれぞれ「40だよ」「あたしは35」と言うと、案の定一瞬「うえっ」となった。が、なんとそのあと二人がかりで「お疲れでしょ〜」とマッサージを始めてくれるではないか。新手だ。しかもこれがウマい! ところどころセクハラまじりではあるが、残業疲れのツボにびしばしヒットする。君たち、おばあちゃん子?
 あんまり気持ち良かったのと年齢を聞いてからのひと工夫に感心したのとで、ついフラフラと「このあと一緒に飲もうよ」の誘いに乗りかけたが、公園を一周しているうちに面倒臭くなってやめた。つまり、姐さんチームはちいとも発情できなかったのである。相手が若かったからではなく、タイプじゃなかった。
 ん〜残念。なかなか春は来ない。
[PR]
by etsu_okabe | 2005-04-10 21:44 | 日々のこと/エッセー

桜の森の満開の下

a0013420_17384953.jpg 何故にこれほど桜に興奮するのだろうか。
 季節が春であること、色がピンクであること、そして量のパワー。その全てに身体中が呼応し、踊りだす。

 ずいぶん昔、友達と二人、小雨の降る中うなぎの胆をサカナに花見をしたことがある。もう散り際で『花見』と言うより『花吹雪見』だった。
 人気のない寂しい遊歩道のベンチに腰掛け、傘を置いて黙って曇天を見上げていると、最初は降っているように見えた桜吹雪が、だんだん通り過ぎていくように見え、つまり、自分が上へ上へと昇っていくように思え、酒の酔いも手伝って、軽い陶酔状態になった。
 そのまま現実に戻ってこれなかった人が、狂気の世界へいってしまうのかもしれないな〜などと、思考がちとロマンチックに過ぎてしまうほど、それはそれは美しい情景だった。
 正気と狂気の境目は、桜の花びらの裏と表ほどの差しかない。あのときベンチの隣で同じように空を見上げていた友人は、あちらの世界へ行ってしまった。

 画像は、一昨年出版された澁澤龍彦ホラー・ドラコニアシリーズ『ジェローム神父』で初めて知った、会田誠氏の絵。解けない謎がより深く迷いそうな少女の表情の中に、桜の魔力が見える気がして強烈に惹かれる。

※本日エキサイトより以下の警告を受けたため、会田氏の絵の全てをお見せできなくなった。以前この画像がOKだったので、今回も同様のモザイク処理を。とても美しい絵なので非常に残念。こちらの方がわたし的にはずっとずっと“不快感”だ。
上にも書いたがこの絵、澁澤龍彦の本の表紙でもちろんアマゾンでも写真つきで売っている。書店にも平積みされていた。

【投稿記事 非公開処理のお知らせ】
こんにちは。エキサイトブログ管理者です。
エキサイトブログでは、猥褻な内容や他人に不快感を与える内容など、
利用規約に反する記事/画像は投稿できません。
ブログ利用規約をご確認いただき、該当記事を削除いただくか、
内容を修正のうえ新規の記事にて再度ご投稿いただけますよう
お願いいたします。
[PR]
by etsu_okabe | 2005-04-03 17:14 | 日々のこと/エッセー