小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

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『枯骨の恋』の全貌

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昨日、見本が届きました。郵送でも宅配でもなく、「人便」で。ああ、愛♪
あいにく家をあけていたので、近所に住む母のところへ届けてもらったのですが、
「目のくりっとした、とっても可愛いお嬢さんが持ってきてくれたわよ」
と母。目のくりっとした可愛いお嬢さん、ありがとうございます!!!

あんまり素敵なので、いやがるのをおだててベッドに寝かせ、体を開かせて撮影敢行。
「いいね」
「可愛いよ」
「しびれるぅ」
最初は恥らっていた彼女も、最後はこの大胆ポーズ(↑↑の写真)。
さあ、もっと見せてもらおうかな、ふっふっふ、と手を出すと、ぴしゃりとはねのけられました。
「一番大切な<秘部>は、わたしを愛してくれる人にだけ捧げたいの」
だそうです。
これより中をが気になる方は、ぜひ書店にてお買い求めのうえ、思う存分開いてご堪能くださいませ。

ああ、嬉しい~~~~~~!!

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by etsu_okabe | 2009-05-27 12:28 | 小説関連の活動など
『枯骨の恋』本日校了。これでわたしの手を離れた。ああ、ドキドキするぅ・・・・・・。

本を作るということは、わたしにとっては何もかも初めてづくし。メディアファクトリーの担当編集者さんには、本当に色々とご面倒をおかけした。このへなちょこ新人に根気強くおつき合いくださり、また手取り足取りご指導くださったこと、心から感謝、感謝だ。

今回の経験で、一冊の本を作るのにはたくさんの人たちの手がかけられているということを、つくづく思い知った。
わたしが書いた作品たちを世に出すために、わたしの知らないところであらゆる知恵がしぼられ、お会いしたこともないたくさんのプロフェッショナルが腕によりをかけてくださっている。
なんという、幸せ。
こうして産み落とされた愛の結晶を、一人でも多くの方に手にとっていただきたい。そのためならもうなんでもする! という気分だ。

じんじん感動しながら帰宅してネットに繋いだら、あらまびっくり、すでにいくつかのオンライン書店で、我が子の予約受付が始まっていた。
嬉しいような怖いような、なんなんだ、この気持ちは。。。

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少し前から、ブログの左上に書影を載せている。
初めてこの装幀のラフを見せていただいたのは、まだ全ての作品が完成する以前だった。煮詰まってうんうん唸っていたときこの絵を見て、わたしのテンションが一気に上がったことは、想像に難くないだろう。最後のひとふんばりの燃料になったのは、間違いなくこの絵と装幀だ。
ちなみに、裏側には女の下半身があります。ぜひ書店でお確かめを。
(装幀=坂川栄治さん+田中久子さん(坂川事務所)、イラスト=佐藤正樹さん)
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by etsu_okabe | 2009-05-15 02:51 | 小説関連の活動など

Over the Rainbow

a0013420_1225383.jpg 仕事先の八丁堀で、パチリ。
♪Somewhere over the Rainbow~ル~ル~ル~(以下、ルルル)
 虹を見ると、必ず歌ってしまう。言わずと知れた、ミュージカル「オズの魔法使い」の劇中歌だ。

 子供の頃の日曜日、朝寝する両親が起きるまで、ベッドで絵本を読むのが楽しみだった。そのために学校の図書館で本を借りておくのだが、たいていすぐに読んでしまって日曜までもたない。だから結局いつも、部屋の本棚にある手垢のついた本から選ぶことになる。
「オズの魔法使い」もこの頃読んだ絵本の中にあり、わたしのお気に入りの一冊だった。
 その後テレビドラマになった(色セロハンのメガネで見ると映像が飛び出すという画期的な番組。ドロシー役のシェリーが可愛いかった)のも夢中で見たし、もう少し大きくなってからジュディ・ガーランドの映画を観て、あの歌にしびれた。

 虹の彼方にきっとある、夢のかなう国
 鳥のように飛んで、わたしはいつかそこにいく

 田舎暮らしに辟易する少女が胸を膨らませて夢見る未来に、幼いわたしは深く共感した。夢は叶うと、無邪気に信じていた頃のことだ。
 今、あの歌を口ずさみながら、わたしは別の意味で心を揺さぶられる。大人になるということは、虹は永遠に追いつけないということを知る旅だと、知ってしまったから。


a0013420_1234413.jpg 右の写真は、わたしが幼い頃何十回と読み返した世界文化社「少年少女世界の名作」シリーズの「オズの魔法使い」(今回調べて知ったのだが、岸田衿子さんの翻訳だった)。
 このシリーズでは他に「青い鳥(いわささきちひろの絵だった!)」「クリスマス・キャロル」「幸せの王子」「おおかみ王ロボ」「小公子」など、強烈に印象に残っているものが多い。一部復刻しているようなのだが、全巻読み返してみたいなあ。







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by etsu_okabe | 2009-05-09 01:30 | 音・詩のこと

枯骨の恋

a0013420_2228369.jpgタイトル:枯骨(ここつ)の恋
著者: 岡部えつ
出版:メディアファクトリー
発売日:2009年6月5日

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【短篇集『枯骨の恋』作品紹介】

『枯骨(ここつ)の恋』
あきらめきれもせず、かといって新たな野望を燃やせもしない中年独身女、真千子。彼女が独りで住まうアパートの部屋には、かつての恋人、博也の骸骨が立っている。
20代のいっときを共に暮らした博也は、真千子と別れて間もなく病死していた。骸骨は、男を捨て去った真千子のうしろめたさが見せる幻影なのだ。
恋人ができると、真千子はその幻に痴態を晒して快感に酔い、そしてまた恋を失うと、もの言わぬ枯骨相手に問わず語りを繰返す。
初めて愛情の持てない男を部屋に入れた夜、暗闇の中で真千子は、男の愛撫に博也の癖を見つける。今自分を陵辱しているのが何者なのか、明かりのついたとき、真千子はそれを見る。

『親指地蔵』
「友情」という枷に嵌められてきた、女3人の物語。
連絡の途絶えた摩子のアパートを訪ねたわたしは、昔のままの彼女に会う。そこで見せられた血塗れの地蔵尊は、かつて親友同士3人で旅したQケ島の「賽の河原」にあったものだった。
旅の場面を思い出しながら、仲良しごっこの裏側にあった本当の関係に気づいていくわたし。

『翼をください』
 親代わりに妹を育てたあと、母親のために実家に縛りつけられてきた姉。そんな姉を案じつつも、姉の新しい恋を快く応援できない妹。
 やっと掴んだかと思えた小さな幸せにも裏切られた姉は、その美しい体に、いつしか母親と同じ醜いしみを浮かばせる。それは忌まわしい刻印だった。

『GMS』
 45歳で子宮は役に立たなくなる!
 医師から子作りのタイムリミットを宣言された44歳のわたし。大きく育っていく子宮の腫瘍を抱えながら、子ダネを求めて右往左往する。メスがメスを産んで繁殖するというミジンコに憧れつつ、ある日・・・・・・。

『棘の路(おどろのみち)』
 学生時代の同級生、九里子が自殺した。通夜の日、帰郷した友人を車に乗せて斎場に向かう道すがら、あたしは、死ぬ前日に遊びに行った九里子の家で見た、窓を叩く不気味な子供の手のひらのことを話して聞かせる。
 幼児虐待、兄弟殺し、子殺し。その原因を作った者は・・・・・・。

『アブレバチ』
 その昔、口減らしのため妊婦を突き落とした岩穴「アブレバチ(溢れ鉢)」。パワハラによって自殺した滝江の故郷の裏山には、そんな忌まわしい場所があった。
 滝絵の同僚だった千穂は、滝江の母誠子に、会社相手の告訴を持ちかけるが断られてしまう。
村の常識にとらわれて会社を怨もうとしない誠子に、苛立つ千穂。しかし、滝江の遺書を読んだ誠子が憎んでいたのは、思いもよらぬ別の人間だった。

『メモリイ』
物とともに思い出す記憶というのがある。もしもその記憶が「物」に封じ込められていたら・・・・・・。
 初めて訪れた街で、偶然入った骨董喫茶「メモリイ」。この世のものではない不思議な人たちがやってくるその店で、わたしは子供の頃に愛したフランス人形と再会する。
 30年のときを経て知った真実に、わたしは長年抱えてきたわだかまりをとかしていくのだった。


【7つの物語にこめた思い】
 
 どの物語にも、30代から40代の女性たちが出てきます。いわゆる「アラフォー」というくくりに入る女たちですが、世間で認識されている<経済的余裕のある自立した女>とは、みんなほど遠い。しかし、わたしにとってはこちらのほうが断然リアル。そして、魅力的です。
この魅力的な女たちをつきつめて書いていたら、こんな7つの物語が生まれました。
 若さという魔法を失い、しかし女という性は円熟期を迎えた女たち。
きらびやかなスポットの当たる舞台からは外れた場末で溺れかけながら、それでも素直に貪欲に、誇りを捨てずにしぶとく泳ぎ続ける彼女たちの姿を、わたしもまた同じ水の中で溺れかけ、もがきながら書きました。
 真千子、摩子、沙江、泰子、奈々絵、由梨絵、由実、千波、誠子、千穂、名の無いわたしやあたし。作者であるわたしの中にいる者もいない者もいますが、わたしは彼女たちを全員、愛してやみません。
 本を手にとってくださる女性たちの中にも、きっと真千子や由実がいるでしょう。読みながら、そんな自分の内なる女たちをぞわぞわさせていただけたら、本望です。

 女たちが抱える黒いしこりを描くのに、怪談ほどぴたりとくる手法はありません。長年読み継がれ語り継がれた怪談話に女の物語が多いのも、そのせいではないでしょうか。

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by etsu_okabe | 2009-05-06 00:00 | 小説作品

ひとりぼっち

a0013420_7281166.jpg 世間は大型連休で盛り上がっているようだが、わたしにはたった一日しか休みはない。
 さて、その貴重なホリデーをどうしようかと考えて、繰り出したのが鎌倉~江ノ島への小旅行。
 朝早く吉祥寺を出、北鎌倉で電車を降り、円覚寺、東慶寺、名月院、建長寺、浄智寺、ひと山越えて銭洗弁天、佐助稲荷と巡って、鎌倉に出た。
 そこから江ノ電に乗って江ノ島へ。山と海と鎌倉ビールと江ノ島ビールからたっぷりパワーをもらって、江ノ島の橋を戻ったのが21時過ぎ。

 この辺りにくると、思い出すことがある。

 わたしには、小さい頃から妙な癖というか性質があった。家族や親戚に囲まれてみんなから愛されなんの心配もない幸せとしかいいようのない状況の中にいると、胸がむずむずとしていたたまれなくなってしまうのだ。
「幸せすぎて怖いってやつ?」
 と良く聞かれるが、そんな甘ちょろいものじゃない。その胸苦しさは、たとえようもなく気持ち悪いもので、溜まりすぎると「うわああああああっ」と叫びだしそうになるほどだ。
 子供の頃はそういうとき、みんなのいる幸福の詰まった部屋をそっと抜け出して、誰もいない暗い部屋に避難したり、庭に出て気を紛らわせたりしたが、その程度ではすっきりすることがなかった。本当は一人でどこかに飛び出したくて、しかたなかった。
 高校生でそれになったとき、衝動的に学校をサボり、電車に飛び乗った。上野行きだった。
 上野は家族で毎年動物園に来ていたから、そこではダメだった。乗り換えて、横浜方面に向かった。今から思うと、あれは関内か桜木町だろう。ふらっと降りると、どこを見渡してもわたしのことを知る人がいない。道も街も何も分からない。
 胸の重苦しさが、すーっと晴れた。
 それ以来、高校生の間に何度もこの小旅行は敢行された。横浜、鎌倉、茅ヶ崎、江ノ島。いつも海に向かったのは、神戸で育った思い出がそうさせたのか、それとも海のない群馬から別世界に行きたかったからか。

 高校を卒業し、車と免許を手に入れてからは、それにドライブも加わった。一人暮らしを始めてからは、あの胸苦しさに襲われることもあまりない。それでも時々、むしょうに「ひとりぼっち」」になりたくてたまらなくなる。だからわたしは旅に出る。
 いつまでたっても結婚する気になれないのは、この癖のせいかも。
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by etsu_okabe | 2009-05-05 07:57 | 旅のこと
およそ30年前、中三の夏の衝撃以来、わたしの青春のすべてだった、RC SUCCESSION 忌野清志郎が、死んでしまった。
わたしの15歳~26歳までの思い出には、いつもRCの曲がBGMについてくる。

RC解散後は、それほど熱心にライブに行くこともなかった。
久保講堂の復刻ライブ版など、きつくて聴く気になれなかった。
あまりにも、深く愛しすぎたミュージシャンだった。

こんなにショックを受けるなんて、自分でも意外だ。

清志郎。ありがとう。
あなたがいたから、わたしはこんな大人になれた。

悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。悲しい。

悲しいよう。
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by etsu_okabe | 2009-05-02 23:39 | 音・詩のこと