小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

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匿名性の希薄化?

 ツイッターを使うようになって、ネットコミュニケーションから匿名性が薄れてきているな、という感覚がある。
 ブログがネットを席巻した当初、「荒らし」「炎上」がそこここで起こっては話題になり、問題になった。そのたび、ネットの匿名性が槍玉に上げられた。当時のわたしの考えはこちら→ブログあらし横行で思うこと

 去年、わたしの小説作品である「枯骨の恋」について、mixiのブックレビューに妙な書評が掲載された。
「雑誌に載ってた著者が真っ白でこわかった。」
 たった、この一文だけだ。
 もちろんこれは本のレビューではなく、誹謗中傷だ。
 しかしわたしは怒れなかった。わたしを貶めたかったのだろうに、これしか思いつかなかったのか、と思ったら、逆に「作品は良かった」と褒められているような気さえしてきて(ポジティブ!)、ちょっとイイ気分だったくらいだ。だからほったらかしていた。
 作品を読みこんだ上で書いてくださっている、しっかりとしたレビューが居並ぶ中、あんなものを出してしまったのは、匿名だからこその愚行だと思う。案の定、まもなくこの人はアカウントを削除した(でもレビューは残っている。恥ずかしいだろうなぁ)。
 面白かったのは、以前このブログが荒らされたとき、見ず知らずのたくさんの人が援護射撃をしてくださったのが(それがまた延焼を招いたりして。笑)、今回はそういう「気配」さえなかったことだ。リテラシーの向上とは、こういうことなのだろう。
 匿名の中傷? ああ、無視無視。ってな具合。

 確かにかつて、匿名の笠を着た狼藉が、それなりに何かに影響を及ぼすこともあった。しかし今、匿名に対する評価はぐっと厳しくなっている。これは、インターネット上の繋がりが、よりリアルに近づいたということなのかもしれない。
 ツイッターの利用で、ますますそう思えてきた。

→岡部えつのtwitter
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by etsu_okabe | 2010-02-09 04:43 | 日々のこと/エッセー