小説を書いたり、酒を飲んだり、恋をしたり|岡部えつ


by etsu_okabe

<   2012年 09月 ( 2 )   > この月の画像一覧

究極の愛

 神経の図太さには自信があるわたしでも、心が折れることはある。”悪意”に殴りつけられて倒れ、"無神経"に踏みつけられて潰され、”失敗”に斬りつけられて血しぶきを上げ、ズタボロになって泣き呆けたことも、これまでに幾度となくあった。それでも立ち直ってこれたのは、誇り、自尊心のおかげだ。

 それをわたしに与えてくれた最たる人は、父だ。
 誰がなんと言おうとも、俺にとってお前は世界一美しくて、世界一賢くて、世界一素晴らしい娘なのだと、わたしを思い上がらせるほどに注いでくれたあの愛情がなければ、人と同じことができないはみ出した性格のわたしは、途中でにっちもさっちもいかなくなっていたのではないかと思う。わたしが自分らしさを抑え込まずに生きてこれたのは、そこを愛してくれた父がいたからに他ならない。
 16歳のとき父が病死して本当の世間が見えて、自分が世界一美しくもなく世界一賢くもないと知って(これ結構な衝撃だった。笑)からも、わたしには父の思いを裏切ってはいけないという気持ちがいつでもあった。悪いこともしたし失敗もしたし情けないことばかりの日々だったけれど、そうしてどん底に落ちるたび、このままでは父が悲しむという思いが、わたしを這い上がらせた。
 こんな大人になった(父の享年を越えた)今でも、わたしはすっ転ぶたびに心の中で「パパごめん、ちょっと待ってて!」と父に言う。そうして歯を食いしばって立ち直る。

……深夜にとんだファザコン記事を書いてしまった。来週父の誕生日だなーと考えていたせいだろう。
 ちなみにずーっとこの調子なので、伯父叔母たちからは「これだからこやつは結婚できないのか」と思われているようだが、それは多分違う。全然違う。
[PR]
by etsu_okabe | 2012-09-29 02:00 | 日々のこと/エッセー
 ヒップホップ界の吟遊詩人志人さんと、フリージャズ界の渡世人スガダイローさんが、脳みそ蕩ける豊穣な物語世界を作り上げました。
その名も『詩種(うたたね)』

 志人さんとスガダイロートリオの面々の、痺れるような才能と技巧の真剣勝負プラス、わたしも大変お世話になっている荻窪のライブハウスベルベットサンと、彼らの熱烈なフォロワーたちの全面バックアップによって完成したこの作品に、わたしも微力ながら、レビューで協力させていただきました。
 どんな作品なのか、ということもよくわかるように書いたつもりなので、ご興味のある方は、ぜひ読んでみてください。→『一瞬の一生、たまゆらの露』

 経済評論家上念司さんのレビュー『詩は歌であり、歌は詩である。』と、マンガ家西島大介さんの『瞬間の美学のその先の風景 ダイローさんと志人さんについて』も、熱いです。合わせてぜひお読みください。

 2012/9/20、このアルバムの【一夜限りのアルバム完全再現ライブ】が、渋谷WWWにて開催されるとのこと。楽しみ!
 会場でお会いしましょう。


[PR]
by etsu_okabe | 2012-09-17 15:05 | 小説関連の活動など